医療機器の導入について説明してください

 

医療機器は日々進化し続けており、診断におけるIT化や遠隔医療などは医療のあり方そのものを変える可能性があります。医療機器の選択は将来を見据えつつ必須の機器を核として、経営に合った導入を検討しましょう。導入機器については、まず患者さんを中心として治療や検体に必須のものを選択し、最新の医療機器の導入については予算との兼ね合いをもとに、患者さんとの信頼関係や効率なども考慮して選択しましょう。医療機器を選択する際の判断基準は、性能、構造、安雄、信頼性、耐久性、処理能力、使いやすさ、保守点検の容易さ、ランニングコスト、コストパフォーマンス、アフターサ一ビスなどが挙げられます。また、医療機器の分類を大別すると、検体用機器、治療用機器、診療付帯機器、カルテをはじめとするサービス業務管理機器などがあります。法人においてどの医療機器の必要性が高いか、実際の利用がどれほどと予想されるかを使用目的に応じて調査し、設備の想定稼働率を決定して個別収支計算を行った上で、購入の妥当性を検討することが必要です。以下のような点に注意しましょう。
・日常の診察で使用頻度が多い機器はどれか
・その機器がないと診察に不都合が生じる機器はどれか
・使用頻度に関係なく常備しておくべき緊急用の機器はどれか
・それぞれの機器に関して、使用頻度と処理能力がマッチしているか
・専門性を持った高度医療をおこなうか、装備に凝らず病診連携していくかといった自院の治療方針の再検討
・機能が変わらなければ安いコストのものを使うなど、原価意識の再確認
医療機器の購入に際しては各科別の専門的知識や、どの業者から購入するかといったことも重要です。まずは必須の機器を揃えることが肝心であり、余計な機器を購入しないようにしましょう。医療機器販売業者を選ぶ際の注意点は次のようなものです。
・見積りは複数の業者に依頼する
・自院にとって必要な専門機器を広範囲に扱っている業者が好ましい
・中古、再生品、修理品も扱っているか
・自院に合った機器を選択し、提案してくれるか
・適正な価額提示をしているかを調査
・購入、リース、レンタル等の選択が可能か
・銀行やファイナンス会社、リース会社との提携があり、手続等を協力してもらえるか
・導入後のアフターフォロー、 メンテナンスが期待できるか

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